上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 このシリーズを始めるにあたって、紙テレインの弱点として、「軽すぎて動きやすい/転がりやすい」という問題を挙げました。そのわかりやすい解決策が、「紙テレインの長所を損なわない程度にオモリを仕込む」というものです。
130630_blastbarrier.jpg
 例えば,このプレキャストコンクリートの障壁の紙テレインですが,厚さの割に高さがあるので,対策しなければ簡単に転んでしまいます。
 TommyGunさんがWarSeerで紙テレインを投稿していたスレを見ると,軽さ対策にコインを建物の底に貼り付けています。アメリカの場合,ダイム硬貨がかなり小さいので,この障壁のような底の狭いテレインにも使えるのですが,日本の硬貨でオモリに使いやすそうな10円玉は,残念ながら直径が大きくて,こういった小物の底には仕込めません。
 そこでわたしが利用しているのは,100円ショップで買ったおはじき(一般的な円盤状のガラス製のもの)です。写真の障壁の場合,底の内側にあらかじめ間隔をおいて2個のおはじきをセロテープで貼ってあります。それだけでも起き上がりこぼしの要領で,簡単には転ばなくなりますし,マットとの摩擦が増してずれにくくなります。

 この応用編としておすすめしたいのが,ペーパークラフトのサイコロの中におはじき等の平らなオモリを仕込んで,カウンターに使うというものです。
130630_counterdice01.jpg
 これは,「科学体験クラブ府中」さんの正多面体ペーパークラフトの展開図をフォトショップ加工して自分用に作ったものです。(他にも正多面体の展開図は色々ネットで見つかりますが,こちらのものがのりしろ等よく考えられていて作りやすいのです)
 ダイスをカウンターに使うというのはミニチュアゲームではよくやることですが,その際問題になるのは,(1)判定に使っている他のダイスに紛れやすい,(2)テーブル上にあるのが当たり前すぎてカウンターを回すのを忘れやすい,(3)もともとよく転がるように作ってあるものが多いので,引っかけた拍子に転がって目がわからなくなる,といった性質です。
 ペーパークラフトのダイスは重さが偏っているので乱数発生器としては使えませんが,面の中に収まるサイズの平たいオモリ(硬貨,おはじきなど)を中に入れて組んでやると,起き上がりこぼしの原理で多少ひっかけたくらいでは転がらず,持ち上げて意図的に回すとオモリが下になった面に落ちて,置くと新しい目でまた安定します。また,普通のダイスとしては使えないので,他のダイスに紛れることがないし,盤面にあると目を引くので数え忘れが減ります。
 この作例ではたまたま手元にあったダイム硬貨を使いましたが,おはじきでも十分機能すると思います。
 ペーパークラフトのダイスは,例えばこんなものがWeb上で見つかります。(リンク先のものは,原寸で出力すると相当に大きいので,A4の紙に4ページといった形で縮小印刷するのがよいでしょう)
スポンサーサイト
 テレイン提供元紹介の2回目は,各種ゲーム販売会社が提供している無料テレインを紹介します。
 まずは,WHFB,40K,D&Dなどの28mmスケールのゲームに使える紙テレインから。(ゲーム用ミニチュアの慣例に従って,180cmの人間が何ミリに縮小されるかでスケールを表現しています。以下同じ)

Wizards of the Coast D&D用紙テレイン集 (直リンク
 D&D用の紙テレイン集で,塔,城壁,ゲートハウス,片流れ屋根の小屋,酒場兼宿屋,ハグリッドの小屋風の小屋,教会,砂利敷きの街路へのリンクがあります。写真に残っている草葺きの切り妻造りの家などがすでに公開されていないのが残念ですし,やや作りのいい加減なところ(屋根の裏側に白い部分が出てしまうなど)がありますが,十分実用に耐えます。

Combat Storm直リンク
 「トイ・ストーリー」でもおなじみグリーンアーミーメンでウォーゲームを遊ぶためのルールの公式サイト。
 北アフリカ戦線風の建物2種,ゴミ収集箱,コンテナ,乗用車といったペーパークラフトが無料でダウンロードできます。そのままでは28mmスケール用には大きいですが,A4用紙に2ページの設定で印刷すると大体28mmスケールのゲームに使えるスケール感になります。
DSC_0042s.jpg

Black Ronin直リンク
 ゾンビ物のTRPGとともに各種紙テレイン,2DタイルをPDF販売している会社です。初期のファンタジー物紙テレイン,2Dタイルが無料ダウンロードできます。

 つづきでは,28mmスケールよりも小さなミニチュアを使うゲームの公式紙テレインを紹介します。
(拡大が必要になるので,28mmスケールのゲームへの流用は難しいですが)


 紙テレインの作り方,出来上がりのイメージを一通り紹介したところで,おそらくお待ちかねの紙テレインを提供しているメーカー,同人の紹介です。主にミニチュア・ウォーゲームに使うという観点からの紹介になりますが,TRPG向けの紙テレインも合わせて紹介します。

 まずは,有料テレインを販売しているメーカーの紹介から始めたいと思います。
 タダの物にしか興味のない向きもあるでしょうが,ペーパークラフト、ゲーム上のテレインとしての完成度違いもさることながら,組立説明書の類が同人物だとなきに等しいので,図解付きで売られている有料テレインではじめるのが良いのでは?という考えからです。

World Works Games
 知る人ぞ知る老舗の部類の紙テレインメーカーです。PDF販売を昔からやっていますが,最近はMalifauxの公式にも採用されたTerraClipという厚紙に印刷された壁,床(地面)とプラスチックのクリップがセットになったモジュラー式テレインもリリースしています。ジャンル的にはゾンビアポカリプス物などのゲームに使える現代/近未来テーマのテレインを得意としています。(分解,組み替えできないClassic商品の中には大型モールなども)
  • TerraLinx
 ここの主力商品であるTerraLinxの特徴は,分解,組み替え可能なモジュラー性です。スチレンボードの芯が入った3インチ,6インチ四方の床(地面)に設置されたアンカー(真ん中が接着された十字型の紙パーツ)を起こして四角い柱を立て,柱のスリットに壁をひっかけて,ダンジョンや建物を構築できます。
 TerraClipを買った人からも,「組み立て,分解に時間がかかるので,外で遊ぶときには準備・撤収がつらい」という声を聞きますが,プロップやテクスチャ目当てで買ってみた印象でも,建物の中身を必要としない40KやWHFBで本来の設計通り使うのは手間がかかりすぎるだろうと思われます。組み立てると意外としっかりしているので,ダンジョンをあらかじめ準備して持ち込む感じに使うならOKでしょう。
 11.05ドルと紙テレインとしては(盛りだくさんなものの)単価がお高いのと,本格的に遊ぼうとするとそれを複数セット組み合わせたくなるのも,どちらかというとマイナス要素です。
  • Swift Scenic
 TerraLinxと組合せ可能な,外観のみの建物を中心とするシリーズです。
 Necroblockは雰囲気的に40Kにぴったりですが,6インチ四方,高さ8インチのビルしか作れません。やや奇麗すぎる感じはしますが,Mayhem Corporateは,3インチ四方の塔,バルコニー,連絡橋と色々なパーツが用意されていて,図柄も比較的容易に3階建て,2階建てに改造できるものなので40K用におすすめできます。(ただし,以前にも紹介したように180gsmの紙では,基本サイズの大きなビルでたわみが目立ち,厚紙や薄いスチレンボードでの補強が望ましいです)
 40Kのクラブチームに一番お勧めしたいのは,こちらのマーカー,テンプレート集です。爆炎や炎のマーカーは,残骸化したビークルやソウルブレイズで炎上中のユニットのマーカーに最適ですし,「射界」テンプレートはフライヤーの上下各22.5度の射界をみるのに最適です。また,「Elementa Effect」マーカーの「土」はビークル爆発後のクレーターの壁代わりになります。
130612_firearc.jpg
130612_fire.jpg
130612_eartheffect.jpg

 World Works Gamesは独自のオンラインショップを持っています(クレジットカード,PayPalが利用可)が,以下のメーカーはいずれも,RPG Now,Wargame Vaultといったオンラインショップにダウンロード販売を委託しています。

Dave Graffam Models
 すでに「ダウンロードしてみよう」で紹介済みのメーカーです。ファンタジー向けの建物,グラウンドタイルと,ファンタジー・第二次大戦兼用の廃墟が主力商品です。建物はファンタジー向けのものに一部屋根が外せる内装付きの商品がありますが,ほとんど外観のみのものです。
  • ファンタジーものの建物
 非常に丁寧な作りで,アートワークも優れています。また,街1つ再現できるだけの商品のバリエーションも嬉しいところ。内装が必要ないゲーム(例えばWHFB)になら文句なしにおすすめできます。
  • 廃墟
 テクスチャの切替ができる商品は,ファンタジー物(例えばMordheim),19世紀物(例えば架空ヴィクトリアンなMalifaux),第二次大戦物まで幅広く使えます。40Kでもさほど違和感がありません。
 前回の記事でお見せしたように,この2つの組合せでかなり見栄えの良い折り畳み式の廃墟が作れます。130611_daveslowruin01.jpg

Fat Dragon Games
 ここもWorld Works Gamesと同じように,モジュール式のダンジョン(E-Z Dungeon)や,分解収納可能な建物に力を入れているメーカーです。分解/組み立て式のテレインに,スチレンボードを芯に入れるものが多いのも同じです。
 KickStarterでの企画にも成功しているメーカーですが,絵柄が好みでない(例えばHilltop Ruinというキットでは,丘の地面に芝生の写真が貼り込まれている)ので,ほとんど試していません。情報提供できず申し訳ありません。
 Free Modelsのコーナーがあり,ダンジョンの壁のサイズ違いなどの「おまけ」的なファイルで製品の見栄えを確認できるほか,Afet's Towerという製品のダウンロード無しに使える積み重ね可能な塔のキットも配布されています。

Finger and Toe Models
 ファンタジー,SFと色々なジャンルのPDFテレインを出しているメーカーです。テクスチャの解像度がやや低かったり,写真をそのまま貼った部分があるなど有料テレインとして最上級の品質とはいえません。ただし,ニューメキシコの町並みや遺跡をテーマとしたテレインなど他でみない製品もあり,また,Ancient Stoneは,意外と単体での販売がなく,無料ペーパークラフトでも見かけないメガリスがごく安価に手に入るので,そういったテレインの欲しい方は要チェックです。
130611_ft_ancientstones01.jpg

 他にもRPG Now,Wargame Vaultでは様々なメーカーがPDFテレインのダウンロード販売をしています。
 例えば,RPG Nowなら,Product Type > Maps/Buildings/Miniatures > 3-D Buildings/Terrainsと絞り込むことで,紙テレインを表示できますし,さらにPriceで「 to $ 0」と値段で絞り込めば試供品の無料テレインだけを表示できます。


 この紙テレイン連載を始めた後も、建物や廃墟の紙テレインを作っていました。
 そろそろ市街戦のテーブルができるかな?と並べてみたのがこの写真。
130611rundownstreet00.jpg
 どうでしょう?そこそこ絵になっているかと思います。
130611rundownstreet01.jpg
 ほぼ真上から見下ろしたところ。面積的には十分な量がありますね。
 
130611rundownstreet02.jpg
 なんと、フライヤーがカバーをとれます。

130611_folded.jpg
 折り畳むとコデックス、基本ルールと友にカバンに収まるボリュームになりました。

 一枚目の写真に微妙に違和感があるのは、背の低い障害物がなく、ほぼ同じ高さの建物が並んでいるのが一因でしょう。また、これだけの建物を全部建物として扱って、装甲値を管理するのは大変です。ドラム缶や土嚢はプラモデルを流用したものが、瓦礫もスタイロフォームで作ったものがあるのでその辺を併用します。建物に壊れた2階を足して2階だけの廃墟扱いにするというのは今後の課題ですね。
 紙テレインの利点として,「折り畳み式に改造できる」というのを挙げました。
 そのテクニックをご紹介します。まずは,すでに作例写真で紹介しているDave Graffam GamesのCoachhouseのような,WHFB向きの建物の改造法から。

 一言で折り畳みの仕組みを説明すると,「屋根を取り外し式にする」「床(地面)は省略する」ということになります。
 改造の肝である,屋根のパーツの組立前の写真がこちらです。
130602_pt_dgg_corch01b.jpg 

 この改造の条件は次の通りです。
  • 外見のみで内部構造が不要な建物である。(WHFBやWH40Kの建物のルールには内部構造は不要です)
  • 平面が長方形(またはその組合せ)で構成された建物である。
  • 屋根が単純な切り妻屋根である。(寄棟であったり,棟が十字に組み合わされていたりしない)
 改造の手順は次の通りです。
  1. 壁パーツはほぼ通常通り切り出す。のりしろが辺全体に及んでいない(真ん中にだけついている)場合は,両端がブラブラしないように,できるだけ端近くまでのりしろを延長するように,切り方を変える。
  2. のりしろのうち,棟に平行な壁の上端のもの(切妻造の軒下になる部分)は,壁の両端まで延長して,屋根パーツに差し込むタブに改造する。(抜けにくくするために,キャラメル箱のふたのタブのような小さな切れ込みを両端に入れる)
  3. 写真のように,屋根は軒側の端のカットの仕方を変える。軒下と接する部分に壁側のタブを差し込む切れ込みを入れ,軒下の折り返し部分を延長する。
  4. 屋根パーツの組立は,軒側の折り返しを先に折り返して接着します。その際,折り返しの両端と,切れ込みより折り目側のみを接着して,折り返したときに切れ込みより内側(棟側)に筒状に広げられる部分を残して,壁側のタブを差し込めるようにします。次に切り妻側の折り返し部分を接着して,追加した切れ込みの両端を上からさらに押さえ込むようにします。この改造で,壁と屋根の接合ができるようになります。
  5. 屋根の棟部分の折り目の内側に,軒側の壁と同じ長さの「棟木」を接着しておくと,切り妻側のタブの間に差し込むことで,棟がずれにくくなります。
  6. 壁同士を接着して四角い筒状にします。床パーツは使いませんが,屋根,床に接着するはずののりしろは,パーツを支えるために(1.の説明のようにむしろ幅を広げて)残します。

 組み立てる際には,壁を筒状にして,のばしてあったタブを折り返します。地面側のタブは,内側に直角~鋭角に,切り妻部分のタブも直角に立てます。軒側のタブを,屋根の切り込みに差し込んで,屋根が壁に密着するように押し込んで完成です。タブは短いと抜けやすいですし,長すぎると屋根,切り妻をかなりたわめないと入らなくなるので,5mm~1cmくらいが適当かと思います。

 折り畳みの際には,屋根を外して,タブを全部のばしてから壁を平たく折りたたみます。折り目のコシや紙の厚さが邪魔をして完全にペッタリとは畳めませんが,ファイルケースに十分入る程度にはたたみ込めます。

130610_coachhouse_flat.jpg
(Coachhouseの折り畳み時)

 Coachhouseは屋根が上下二段になっていますが,基本は長方形平面+切妻屋根の組合せなので,上のノウハウが応用できます。詳しくは「続きを読む」で。








  
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。